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【最強マスタリングソフト?】評価が分かれる「L3-16」とお別れ|Waves Update Planの更新 [JUNの独り言]

私はミックスにおいて『Waves Diamond』をメインのプラグインとして使用しています。

以前投稿した記事で、セールの際に『Diamond + L3-16』というバンドルにアップグレードしたこと、そして、昨年このバンドルが『Diamond』と『L3-16』に分割されてしまったことを書きました。

昨年は、この分割された二つのバンドルともにWaves Update Plan(WUP)の更新をしたのですが、今年はどうするか迷いました。

迷った理由①:上位バンドルへのアップグレードの方が安い

Wavesのサイトにログインし、「Upgrades」に進みます。そして、『Diamond』と『L3-16』にチェックを入れ、アップグレードできるバンドルを探してみると、一番安価なもので
Horizon + Restoration + WLM + NLS
にアップグレードが可能とのこと。価格は$212です。
Waves Diamondからのアップグレード

ここで、「Get Waves Update Plan」のページに進み、更新料を確認してみると、『Diamond』だけなら$249.60、『L3-16』も含めると$295.30。どちらにしても、アップグレードした方が安いことになります。
Waves DiamondのWUP価格
Waves DiamondとL3-16のWUP価格

ですが、以下二つの理由から、アップグレードを見送ることにしました。

アップグレード見送りの要因①

私は日本の代理店であるメディアインテグレーション社から購入しているため、同社のサポートを引き続き受ける方法として、アップグレードも同社で行なわなければいけません。

確認した日がWUP期限終了の2日前だったため、これから見積もりをお願いしていては間に合いません。

アップグレード見送りの要因②

『Diamond + L3-16』が分割されたように、このバンドルもいつWaves社の都合で分割されるかわかりません。

現時点では各々のバンドルで重複が無いため、“I hereby confirm that I run all products on one machine at a time.”にチェックを入れることで、$300を超えることはないと思われますが、不安が残ります。

迷った理由②:「L3-16」の使用頻度
マスタリングに対する私の考え方

以前投稿した音圧に関する記事でも書きましたが、私はミックスとマスタリングでプロジェクトを分けておらず、音圧調整も含めて(一つのプロジェクトファイル内で)ミックスを完成させています。

ミックスを始めた当初は(5年前くらいでしょうか)、マスタリングに対して過剰な期待を持っていましたが、プロのエンジニアの方にミックスを習ってからはその考えが一変し、(音圧調整前に)良いミックスに仕上げることを最優先にしています。

結果、マスタートラックでリミッター(マキシマイザ―)を多段掛け、、、みたいな使い方はしなくなり、

・EQ → Linear Phase Multiband Compressor → L2 Ultramaximizer

または、

・EQ → Renaissance Compressor → L3 Multimaximizer

といった感じのシンプルな構成になっています。

一番音圧が上がるけれども・・・

HIRNESで制作している楽曲はジャンル的に音圧を高めにすることが多く、Wavesのマキシマイザ―は重宝しています。

上記マスタートラックの『L2』、『L3』で3~4dBくらいリダクションしていますが、バイパスした状態と聴き比べても、それほど音質に変化はありません。

であれば、一番新しい『L3-16 Multimaximizer』ならもっと自然に音圧を上げられるのでは、、、と期待したのですが、一番バランスが崩れるのが『L3-16』でした。

「Release Character」、「Separation」、「Priority」といったパラメータを細かく設定していくことで、一番音圧を上げられるのは『L3-16』なのですが、一方で、リダクション量によってはバイパスした時との音質の差が顕著に表れます。

マスタリングのツールとしては素晴らしい

これは私の使い方によるところが大きいのですが、例えば「マスタリングで音質を変える(良くする)」といった目的のためには、とても優れているプラグインだと思います。

他人がミックスした音源をマスタリングしたり、それこそマスタリングで音作りをするといった場合には、使いこなすことができれば強力なツールとなるはずです。

ただ、私の場合は「単純に音量(ボリューム)が上がったようにしたい」だけですので、マスタリング(マスタートラック)であまりごちゃごちゃといじりたくありません。と言いますか、マスタリングで(『L3-16』を使って)音質を良くできるほどのスキルがありません。

よって、私には不向きと言いますか、せっかくの機能を持て余してしまう(=「猫に小判」的な?)製品でした。結果、これまでHIRNESで配信した9曲のうち、『L3-16』を使用したのは1曲だけという状態です(苦笑

ちなみに、その1曲とはこちらです☟(動画ですので、音に加えて波形、ダイナミックレンジをご確認いただけると思います。)

Diamondだけを更新

上記のことから、今年は『Diamond』だけWUPの更新手続きを行いました。差額は$45.70ですが、使わないものに費用をかけるのはもったいない気がしまして・・・。

また、更新しなくても現時点でサポートされている動作環境であれば使い続けられますので、「やっぱり便利だ」となった場合は、そのタイミングで更新を考えようと思います。
Waves DiamondのみWUPを更新

ただ、今後もWavesを使い続けるのであれば、WUPのマックスが$300であることを考えると、毎年『Diamond』のWUP($249.60)を払い続けるのは、あまりメリットがないような気も・・・。

年に一度アップグレードしていき、「Mercury」に到達した上で毎年$300を払っていくのが一番お得なのかもしれませんね。

【Written by JUN】


タグ:Waves
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コメント 2

deep inkk

初めまして。
先日、大金はたいてレコーディングしまして大失敗して
自分でマスタリングまでしようと思いwavesのことを調べていたら辿り着きました。HIRNESの楽曲も聞かせて頂きました。アマチュアとは思えないんですが。。自分たちの曲(当方hiphopですが)をミックス、マスタリングまでやって欲しいなとすら純粋に思いました。
色々勉強になりました。ありがとうございます!




 

by deep inkk (2017-01-22 22:18) 

hirnes

deep inkkさん

初めまして。
コメントをいただきましてありがとうございます!

レコーディングって大変ですよね。。。
HIRNESでも1曲だけピアノソロをレコーディングしているのですが、信頼できるエンジニアの方にお願いできたからこそ、なんとかうまくいった感じです(苦笑

また、HIRNESの楽曲を聴いていただき、嬉しい感想をいただきましてありがとうございます!
これからも頑張ろうという励みになります。

この記事が少しでもお役に立てたのであれば幸いです。
今はWaves以外にも良いプラグインがたくさんあるようですので、deep inkkさんに合ったものが見つかることを願っております!

JUN
by hirnes (2017-01-22 23:27) 

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