音圧との出会い? [音圧について]
音圧上げをテーマとした記事のパート2です。
PCのスペック向上、ならびに「ACID」「Sound Forge」などのソフトが出てきたことより、一般ユーザーもオーディオを扱える環境が整ってきました。
ただ、私の記憶が正しければ、当時、上記2つのソフトはどちらもWindows用だったと思います。
MacでPerformer(DPの「D:Digital」を省いた廉価版)を使用していた私は、Windows機を触る機会に中々恵まれず、周りからどんどんと後れを取りました。
そんな私がWindowsで音楽制作を行うようになったのは、着信メロディー制作の仕事をし始めたことがきっかけでした。通信カラオケのMIDIデータは上述のPerformerで制作することが業界でも多かったと記憶していますが、着信メロディーはYAMAHA社のXGWorksというソフトが標準でした。
そして、VS-840やAKAI社の耳コピ用のフレーズサンプラー「U40 RIFF-O-MATIC」などで耳コピーしていた環境も、Windows上の「Sound Forge」で行うように変わりました。その時がおそらく初めてでしょうね、きちんと波形を見たのは。
私が務めていた会社は色々なジャンルの着メロを作っていました。J-POPS、クラシック、ゲーム音楽など多岐にわたり、そして、渡される参考音源も、CDリッピングのきれいなデータや、MP3などの圧縮音源などいくつかありました。
その中で、当たり前ですが音量差に気付くんですよね。それまではハードディスクレコーダーやサンプラーの音量を上げ下げすればよかったものの、PCではそうはいきません。
「PC→オーディオインターフェイス→ミキサー→ヘッドフォン」といった接続であれば可能なのですが、私の環境はPCのヘッドフォン端子にヘッドフォンを接続していたため、それができませんでした。
結局PCの音量設定を変えなければいけなくなるのですが、それを回避するためにオーディオ編集の基本中の基本、ノーマライズやゲインの操作を覚えました。
最初はノーマライズを多用していたのですが、皆様ご存知の通り、それではうまくいきませんよね。大きい音に合わせようとすべてPeakを0dbでノーマライズしているのに、音量が全然違う。ここで先輩から音圧のことを初めて教えてもらいました。
【一連の記事へのリンク】
☞ パート1 - 頑なにMIDI
☞ パート2 - 音圧との出会い? ←本記事
☞ パート3 - 「Loudness war」(音圧戦争)って?
☞ パート4 - 無謀にもハードウェアから
☞ パート5 - いよいよソフトウェア
☞ パート6 - 海苔波形を目指す
☞ パート7 - 結局はミックスなの?
☞ パート8 - ミックスで変化したこと(リファレンスCDの活用)
☞ パート9 - 視覚で音圧を測る?(ラウドネスメーター)
☞ パート10 - 【スピーカーで確認】ヘッドホンとの違いは?
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