結局はミックスなの? [音圧について]
音圧上げをテーマとした記事のパート7です。
ProToolsの操作方法を学びながら、ミックスを一から勉強しました。音圧上げがテーマですので、ミックスをどのように勉強したかはさておき、しばらくはまともなミックスができず、イコール、音圧上げも失敗するという日々が続きました。
正直、かなり凹みまして、何度も投げ出しそうになりました。でも音楽が好きだったんでしょうね、パタッとやらなくなる時期ができても、またしばらくして再開する。そんな感じで時間は経過していきました。
その間、ソフトに目がくらみ、SilverだったバンドルはDiamondにまでアップグレードされていました。それでも納得のいくような音質に仕上げることはできませんでしたが・・・。
私がProToolsを使い始めた時のバージョンは8でした。(Mbox 2を購入するとProToolsLEがついてくるという感じでした。)
今は11を使用しています。今年(2015年)の初めには12が発表されましたね。ProTools8がリリースされたのは確か2009年。2010、2011、2012、2013、2014と約5年かけた結果、やっと人に聞かせられるミックスができるようになりました。
さてさて、ミックスの話題から話を戻しまして、肝心の音圧に関してきれいに上げられるようになったのかというと、そこそこといった感じでしょうか。
ミックスを試行錯誤している間、マスタリングに関しても海外の本などを取り寄せて、インターネットの翻訳サイトで格闘しながら勉強しました。(Bob Katz氏の本などはとても勉強になりました。)
今では多くの人が知っている、
・マルチバンド処理
・パラレルコンプレッション
・多段階リミッティング
・MS処理
・ローレベルコンプレッション
などなど、学んだことはいろいろあると思います。
時には、マスタリングをするために、ProTools上でとんでもないルーティングを組んだこともあります。その時のセッションファイルが残っていますので、その内、ブログ内で画像を公開しようと思います。
そんなことをしてきた中で、現在はどんな手法を取っているかというと、マスタートラック一段で事足りるシンプルなマスタリングに戻りました。
【EQ → マルチバンドコンプ → リミッター】
多くてもこの3つのプラグインだけです。
マルチバンドのリミッター(L3やL3-16)を使用する場合には、マルチバンドコンプを使用することはほとんどなく、場合によってはEQすら使用しないこともあります。音圧上げが目的ですので(ミックスの延長上の処理ですので)、マスタリングを別セッションでやることもありません。
Ozone、VintageWarmer、Oxford Inflator、Oxford Limiter、全て購入時からバージョンアップしていないので、現在のProTools11では使用できず、アナライズ等の一部のプラグイン以外はWaves Diamondで完結しています。
では何が変わったのか。やっぱりミックスなんですよね、きっと。
【一連の記事へのリンク】
☞ パート1 - 頑なにMIDI
☞ パート2 - 音圧との出会い?
☞ パート3 - 「Loudness war」(音圧戦争)って?
☞ パート4 - 無謀にもハードウェアから
☞ パート5 - いよいよソフトウェア
☞ パート6 - 海苔波形を目指す
☞ パート7 - 結局はミックスなの? ←本記事
☞ パート8 - ミックスで変化したこと(リファレンスCDの活用)
☞ パート9 - 視覚で音圧を測る?(ラウドネスメーター)
☞ パート10 - 【スピーカーで確認】ヘッドホンとの違いは?
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