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【ピアノ】バイエル修了!大人の進度と現在のレベル、そして次は? [大人のピアノ(初心者)]

私がクラシックピアノを習っていることは以前の記事で書きましたが、今日のレッスンでバイエルを修了(卒業?)しました♪

クラシックピアノを習い始めたのが昨年(2014年)の4月で、約半年「みんなのオルガン・ピアノの本」を教材としてレッスンを受けた後にバイエルに移行しましたので、1年弱で修了ということになりました。

使用したバイエル教則本

私がレッスンで使用したバイエル教則本は『こどものバイエル教本』でして、

バイエル教則本として一番適した形に並び替えられている。というか、そもそもこの順番(もしくは近しい順番)でバイエルは楽曲を並べていて、楽譜が出版社に渡るときに順序が入れ替わってしまったのではないかな。

と、先生は仰っていました。

私の場合、「みんなのオルガン・ピアノの本」を終えていたこともあってか、先生のご判断で、『こどものバイエル教本』の4巻と5巻のみ、レッスンを受けました。
20150802_01.jpg

レッスンで学んだこと

週1回のレッスン(30分)は

・先生独自の指の体操
・ハノン
・バイエル
・バロックの小曲

という内容でして、バイエル以外の内容の成果もあり、最後の方は1つの曲を1回のレッスンで仕上げられる(丸をもらえる)ようになりましたが、最初のころはかなり苦労しました(苦笑

上記の記事と重複する内容になりますが、インターネット上の情報や書籍等で、

大人の初心者を指導するのにバイエル教則本は向いていない

といった意見(?)を見ることがあります。

これに対する私の考えも上記の記事に書いていますが、では、実際にバイエル教則本で「上達した」と実感した私が、レッスンを通じて何を学んだのかを振り返ってみたいと思います。

修了した教本を開いてみると、先生の赤ペン内容(黒鉛筆ですが・・・)は、大きく分けて3つありました。その3つとは、
一、アーティキュレーション
一、バランス
一、フォーム
です。

アーティキュレーション

まず「アーティキュレーション」ですが、バイエルの前段階、つまり「みんなのオルガン・ピアノの本」を使用したレッスンの際に「拍を意識する」ということについて指導を受けています。特にアウフタクトの曲など「強拍に向かって」といった赤ペンが入っていました。

その延長での「アーティキュレーション」に関する指導となるのですが、p(ピアノ)と記譜されているから弱く、f(フォルテ)と記譜されているから強くと単純に強弱で考えるのではなく、

・このフレーズで山をどこに持っていくのか
・楽曲全体をどうまとめるのか

など、音楽を“表現”するためにどう演奏したらよいかといった指導内容が書かれていました。

何だか難しい書き方をしてしまいましたが、実際に書かれている赤ペンは、「元気に」「ここでまとめる」「ここまでが一括り」といった内容で、加えて、この音に向かっていくという意味での矢印などが楽譜に書き加えられています。また、楽譜とは別に先生がアーティキュレーションを書き加えることもありました。

あと、口頭では、短調の曲でスタッカートをハキハキ弾いてしまうと、「そんな無骨に弾かない!」と注意されたりもしました(苦笑
あっ、口頭での指導で一番多かったのは「頭の中でメロディーを歌って」だったかもしれません。

私はロンバケ世代なので、そんな指導を受ける度に、ドラマの中で瀬名秀俊(木村拓哉さん)が生徒の斉藤貴子(広末涼子さん)に

僕たちは譜面を写し取る機械じゃなくて、表現者なんだ。

と言っていた場面を思い出していました。
(^^;

バランス

次に「バランス」ですが、バイエルの楽曲は右手がメロディー、左手が伴奏という形式が一般的です。そんな中、一番多い赤ペンは「左手うるさい」です(苦笑

まず、そもそも左右違うバランスで弾くことが私にとっては大きな壁でした。ある程度「みんなのオルガン・ピアノの本」で指導を受けていたものの、もう一段階上のレベルを求められ、かなり苦労しました。

また、バイエルを弾いたことのある方ならわかっていただけると思いますが、ドソミソの伴奏型(?)で、私の場合どうしても左手の親指がコントロールできず、8分音符、または16分音符の音の粒が揃えられなかったのです。

この左手が原因で、なかなか丸をもらえない時期があり、このときはちょっと挫折しかかりました。

逆に、「アーティキュレーション」と関連のある「バランス」は、比較的楽しくレッスンを進めることが出来ました。後半になると右手のフレーズを左手がなぞったり、主旋律が左手に移ったりする楽曲が出てきますが、「右手に応える」「左手を歌う」といった赤ペンはあるものの、それほど立ち止まった感はありませんでした。(先生が上手くコントロールしてくださったのだと思いますが・・・。)

フォーム

そして最後に「フォーム」。一番多い赤ペンは、フレーズの終わりの音に対し「手首」です。私の場合、脱力が下手で、どんな音でも深く(押し付けるように)打鍵してしまう癖がありました。

ですので、フレーズの終わりの音に対しても“コツン”と打鍵してしまうことが多かったので、抜くという意味で手首の使い方を指導いただきました。

また、大きな音を出したい部分でどうしても指に力が入ってしまうので、「指の力を抜いて前腕と手のひらで圧力」という赤ペンも多く見られます。

逆に小さい音を出したいとき、しっかり打鍵できずスカスカな音になってしまうことがありましたので、そういった部分では、「弱く弾こうとせず打鍵を浅く。指はしっかり動かす」といった赤ペンが書かれています。

あとは、音階をベースとしたフレーズのところでは「手のひら安定」といった赤ペンも入っていました。

まあ、そもそもアコースティックピアノという楽器をちゃんと鳴らせていないので、

・指、腕、体で余計なところに力を入れない
・手のひらで受けることと鍵盤の底を意識する

といった内容はどの課題(楽曲)に関しても一貫して指導されました。

ちなみに、私は猫背なので、姿勢に対する指導も口頭で受けました。加えて、ちょっと気分よく弾いて体が不自然に動こうものなら、「体を動かすときはちゃんと体の軸を保った状態で」と注意されました。

重音や和音の部分では、「必ず準備をしてから打鍵」という指導も受けました。ちなみに、バイエルではあまり演奏位置が跳ぶことはありませんが、このような箇所でも同様の指導を受けました。速く弾く為には準備(移動を含む)のスピードを上げなさいということですね。

技術的な要素以外で学んだこと
楽しんで弾く

そんなこんなで、5巻に入ったころから前述のとおり1曲を1回のレッスンで仕上げられるようになってきました。

すると先生からもっと楽しんで弾くよう指導を受けました。私の演奏は緊張していることがモロに伝わってしまうとのことです(苦笑

実力はもう(バイエルのレベルに)追いついているので、間違わずに弾こうとか、今日で仕上げようという気持ちではなく、自分が好きな曲を弾くように気持ち良く弾いてください。

と言われました。

ぶっちゃけ、今でも先生の前で弾くのは緊張するんですよね。当たり前ですが、私が出す音はすべて聞かれているわけですし、演奏はすべて見られているわけです。(たまに離れて音だけを聞いていることもありますが・・・。)

「何か注意されるんじゃないか」と不安な気持ちになるのですが、「逆に、悪い部分があれば直してもらえると考えよう」と言い聞かせ、ちょっとだけリラックスして弾けたときには、意外とほめられます。

自分の演奏を客観的に聞く

あと、自分の演奏を客観的に聞くことも指導されました。楽曲の難易度と自分のレベルが近しい場合、どうしても演奏することだけでいっぱいいっぱいとなり、実際に鳴っている音に対して、自分で思っているほど意識がいっていない場合があります。

譜面と鍵盤だけを見て弾いていると、どうしても小ぢんまりとした演奏になり、先生曰く「聴き手の心に響かない演奏になりがち」とのことでした。なので、聴き手を意識して弾くこと、時には「この部屋の空間と音の響きを感じて」と右斜め上を見ながら演奏させられることもありました。

ちょっと余談ですが、今の私は、鍵盤から目を放すと音を外す確率がかなり高いです。先生が仰るには、これが大人になってからピアノを始めた人の欠点と言いますかハンデになるようです。

子どものころにピアノを習っていると、鍵盤感覚が“母国語”として身に付き、仮に一時期中断していても、再開した際にすぐに取り戻せるとのことです。

では大人になってピアノを始めた私は・・・、地道に長い時間をかけて身に付けていくしかないそうです・・・。
(ToT)

私には有意義なものとなったバイエル

長々と書きましたが、バイエル教則本を通じてレッスンで学んだことは以上のような内容です。上述のとおり、ハノンやバロックの小曲もレッスンで指導いただいているので、バイエルだけの効果ではありませんが、私自身は上達したと感じています。

ちなみに、この記事に書いた指導内容は、すべて先生が実際に演奏してくださっています。

・今の○○さんの演奏はこうです⇒悪い例を演奏
・それをこのように演奏してください⇒良い例を演奏

という感じです。

この指導方法は本当にありがたかったです。自分が弾いているときに自分の出している音を客観的に聞くのは難しいですので。

今は技術が進歩したので、スマートフォンやタブレット端末で演奏を録画・録音して確認する生徒さん(それを認める先生)もいらっしゃると思いますが、やっぱり録音した音ではなく、その場で生の響きとして確認できるのはとても貴重だと思いました。

と言っても、最初は「先生の音と自分の音、何が違うんだろう」と違いが判らないところから始まりましたが・・・苦笑。

それが、違いが判るようになり、そして先生の演奏が心地よいことに気付き、自分もそのような演奏になるよう努力するといった良いサイクルでレッスンを進められるようになりました。

先生曰く、この「音の違いが判るか」「良い演奏が判るか」に関しては、“センス”だそうです。たまーーーに、

○○さんは大人になってからピアノを始めたにしてはセンスが良いですね。大人の初心者の生徒さんでは手のかからない方ですよ。何百曲も耳コピーをしてきたことが生きているのかもしれませんね。

とほめられることがあります。まあ、おだてられているのでしょうけど・・・。

子どものレッスンについて

あと、興味深い話も先生から伺ったのですが、ピアノは小さいころから習うにこしたことはないのですが、伸びる子と伸びない子の違いって何だと思いますか?
もちろん、ピアノに対する興味や才能といった“個”に依存する部分もありますが、その上で、

親御さんの協力があるかないか

がかなり大きな要素だそうです。

子どもは頭も柔軟で、どんどん吸収してきますが、それでも大人に比べて理解力は低いです。レッスンで習ったことを、その場で実践できても、お家に帰ったころには忘れてしまっています。

「レッスン時間<家での練習時間」なので、どうしてもレッスンで指導されたことを覚えておくことが重要になります。ここを担うのが親御さんというわけですね。

ということで、私が師事している先生の教室では、10歳くらいまでは親御さん同伴のレッスンを薦めているとのことでした。

次の教本と演奏動画

さて、バイエルの次の教本として先生から指定されたのは「ブルグミュラー25の練習曲」。この教本を修了する頃に・・・、となると何年後になるかわかりませんので、また機会を見つけてピアノに関する記事を書きたいと思います。

最後に、バイエル修了でどの程度のレベルの楽曲が弾けるようになるのか。もちろん個人差はありますが、その中でも低いレベルの参考として私の演奏動画を掲載し、この記事を終わりにします。
・ メヌエットとトリオ K.1/W.A.モーツァルト

【Written by JUN】


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