無謀にもハードウェアから [音圧について]
音圧上げをテーマとした記事のパート4です。
さて、私が「音圧を上げる」という処理を意識するようになった2つ目のきっかけです。
その当時、私はエレキギターを習っていました。グループレッスンで週1回だったか月3回だったか忘れましたが、楽しく通っていました。
で、大体こういう音楽教室では発表会がありますよね。私が通っていた音楽教室も類に違わず年1回の発表会がありまして、そこでは、ギター以外は先生の知り合いのミュージシャンがバックを演奏してくださるという生演奏方式でした。
演奏したい楽曲を、ギターを除いたドラム、パーカッション、ベース、キーボードの構成でアレンジし、一緒に演奏してくださるのです。(プロの方々ですので、実際にはコード譜+リズム譜だけで、ほぼアドリブで演奏されていたと思います。)
ちょっと話がそれましたが、2回目の発表会でしたでしょうか。とある既成曲を演奏することになったのですが、その楽曲はスコアが売られていなかったため、先生から私がコード譜を作成するようお願いされたのです。(同じようにスコアがない楽曲をやるグループがたくさんあり、先生は譜面起こしに大変だったようです。)
コード譜を作成後、先生と一緒に確認しながら、今度は先生がギターパートのコピーとタブ譜の作成を行いました。すると「○○くん、ギターパートを除いたマイナスワンを作ってきてよ」と頼まれてしまいました。
原曲の構成も発表会当日の構成と似ていたため、耳コピー自体はそれほど大変な思いをせずにできたのですが、当時、自宅での私の制作環境は「iMac G4」と「ハードウェア音源」でした。これくらいのパート数ならオーディオでミックスできたのかもしれませんが、私には全く知識もスキルもない。
ということでいつものごとく一発録りをして、それをCDに焼いたのですが、原曲と比べて滅茶苦茶ショボイ。別に先生も一緒に演奏する他の生徒さん達も気にしないと思うのですが、私自身が納得いかず、とった手段がなんと・・・、ハードウェアを買ってしまったのです。
その名も「Finalizer Express」。
当時、この上位バージョンである「Finalizer 96K」や、dbx社「Quantum」などがものすごく注目されていました。
そんな流れに乗ってしまい購入したのですが、結果は良くもなく悪くもなくといった感じでした。「Finalizer Express」は後に中古で買い取りに出すことになります。
(ToT)
【一連の記事へのリンク】
☞ パート1 - 頑なにMIDI
☞ パート2 - 音圧との出会い?
☞ パート3 - 「Loudness war」(音圧戦争)って?
☞ パート4 - 無謀にもハードウェアから ←本記事
☞ パート5 - いよいよソフトウェア
☞ パート6 - 海苔波形を目指す
☞ パート7 - 結局はミックスなの?
☞ パート8 - ミックスで変化したこと(リファレンスCDの活用)
☞ パート9 - 視覚で音圧を測る?(ラウドネスメーター)
☞ パート10 - 【スピーカーで確認】ヘッドホンとの違いは?
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