いよいよソフトウェア [音圧について]
「Finalizer Express」を購入してしばらくいじっていたのですが、なかなか思うような結果にならない。次に購入したのは FMR AUDIO社の「RNC1773」というコンプです。またもハードウェア。
しかしこれでもうまくいかない。今考えれば当たり前なのですが、コンプに関する知識も何もなしでいじっているのですから、うまくいくわけがありません。
そんな折、Macを買い替えられるくらいの貯金が出来ました。現在のiMacの原型ともなっている、インテルベースのiMac Core 2 Duoというモデルを購入。いよいよMac上でシーケンサーではなくDAWが動く状態になりました。
PerformerをDPにグレードアップし、波形編集ソフトとして今はディスコンとなってしまったPeakを購入しました。
付属のプラグインで市販CDのような音圧になると期待していたものの、使い始めて1ヶ月もしないうちにその夢は打ち砕かれました。
会社の先輩からはWavesの購入を勧められましたが、当時の価格は今とは比べ物にならないほど高かったので、とても手が届きませんでした。確かGold Nativeで20万円以上していたと記憶しています。
しかも、DPが独自のプラグイン方式であるMASからAU(Audio Unit)もサポートするようになったものの、WavesはDPでのAUフォーマットをサポートせずに、完全にDPが取り残されていた状況でもありました。(当時は今ほど優れたプラグインメーカーがありませんでしたので、Wavesが使えないのはかなりのダメージだったようです。)
そして私が購入した最初のサードパーティー製プラグイン。それは「Ozone」でした。値段は2万5千円くらいでしたでしょうか。バージョンは3でした。
ちなみにこの段階でもまだMac上でミックスは行っておらず、音源から一発録りした2Mixにエフェクトをかけるというやり方でした。
Ozoneの効果はすばらしかったです。何しろ、ハードウェアではどうしてもできなかった海苔波形、正確には海苔波形になる前段階にすることができたのです。ブリックウォールリミッティングをしているので当然ですけど。
見た目上、Peakが0dbできれいに並んでいる。音もそうですが、見た目上でも(勝手に)効果を感じていました。
【一連の記事へのリンク】
☞ パート1 - 頑なにMIDI
☞ パート2 - 音圧との出会い?
☞ パート3 - 「Loudness war」(音圧戦争)って?
☞ パート4 - 無謀にもハードウェアから
☞ パート5 - いよいよソフトウェア ←本記事
☞ パート6 - 海苔波形を目指す
☞ パート7 - 結局はミックスなの?
☞ パート8 - ミックスで変化したこと(リファレンスCDの活用)
☞ パート9 - 視覚で音圧を測る?(ラウドネスメーター)
☞ パート10 - 【スピーカーで確認】ヘッドホンとの違いは?
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