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生演奏依頼のため楽譜を作成|そこでわかったピアノ曲を作曲するコツ [制作日記]

ピアノソロ曲を制作することになった経緯は前回の制作日記に書きました。そして、私の変なこだわりにより、生ピアノの生演奏を録音することになりました。

ですが、私はピアノを弾けません。。。ということで、演奏を依頼することになります。

ピアニストの方を探さなければとインターネット上で検索してみたものの、「演奏依頼」といった検索ワードですと、会場での演奏に関する情報がほとんどでして、録音(レコーディング)での演奏に関する情報をなかなか見つけることができませんでした。

ピアノソロ曲を制作することになった経緯は前回の制作日記に書きました。そして、私の変なこだわりにより、生ピアノの生演奏を録音することになりました。

ですが、私はピアノを弾けません。。。ということで、演奏を依頼することになります。

ピアニストの方を探さなければとインターネット上で検索してみたものの、「演奏依頼」といった検索ワードですと、会場での演奏に関する情報がほとんどでして、録音(レコーディング)での演奏に関する情報をなかなか見つけることができませんでした。

検索の仕方に問題があったのかもしれませんが、今考えてみると、もしかしたら権利関係の問題も理由の一部なのかなと思ったりします。

会場での演奏、例えば結婚式などイベントのBGMの場合、そのイベント自体を録画・録音していることはあるとしても、音楽作品としてその演奏が録音されることはないと思われます。

ただ、今回のように、音楽作品としての録音物(原盤制作)のために演奏をお願いする場合、実演家の権利である著作隣接権についての取り決めをする必要があるかと思います。

そのあたりの影響もあるのかなぁと考えましたが、まあ、素直に「スタジオミュージシャン」を検索ワードとして検索すればよかったのかもしれませんね。

で、私の場合どうしたかと言いますと、、、ピアノの先生にお願いしました。
(^^;

ポピュラー・ジャズピアノを教えていただいている先生は、講師業よりも演奏家としてのお仕事が多い方でして、私も何度か先生が出演されるコンサートに足を運んだことがあります。

その演奏技術の高さは身を以て体感していますので、安心してお願いすることが出来ました。あっ、もちろんお仕事としてレッスンとは別でお願いしています。

ただ、お願いするといっても、私の手元にはベタ打ちしたMIDIデータと、それをシンセのピアノ音色で鳴らした音源しかありません。

当たり前ですが、生演奏を依頼するにあたり、楽譜が必要となります。これが理由で、以前投稿した記事で書いた通り、楽譜作成ソフト「Finale PrintMusic 2014」を購入しました。

MIDIデータから簡単に作成できるのではないかと甘く見ていたのですが、これが上手くいかず、結局一からPrintMusic上で入力していきました。そして第一稿が出来上がり、ベタ打ち音源とともに先生にご確認いただきました。その第一声は、、、

これは何かのエチュードですか?

でした。

エチュードが悪いという意味ではありませんが、エチュードとは練習曲、つまり楽器の練習のために作られた楽曲ということですよね。

ピアノを始めて3~4年の私が練習曲を書けるわけもなく、これまで何百曲、いや千曲以上演奏してきたであろう先生からすると、きっと何の面白味もないつまらない曲なんだろうなぁとちょっと恥ずかしくなりました。

さて、今回も前置きが長くなりましたが、ここから記事内容の本題。ピアノソロ曲を作曲するコツですが、ものすごくシンプルです。
それは、ピアノという楽器を良く知ることです。そして、ピアノ曲の楽譜を見たり演奏を聴く機会を増やし、できれば自分自身が演奏できるようになることです。
何のひねりもなくてスミマセン。

世の中には、私のような凡人には考えられないような難易度の高いピアノ曲が存在し、それを弾きこなすピアニストの方々がいらっしゃいます。

もちろん、物理的に演奏が不可能な楽譜を書くことはできますが、私のように中途半端な知識で、「これは演奏が難しいのではないか」と変に自重した場合、ピアニストの方にとっては実は苦も無く演奏できる楽譜だったということも多々あります。

一方、簡単と思われる楽譜でも、それを弾くのが困難な場合があります。今回私がお願いした曲でもあったのですが、例えば和音のトップノートがメロディを奏でているとしまして、それがスラーでつながっているとします。

この場合、私のようなピアノ初心者が弾くと、ペダルに頼ってすぐに鍵盤から指を離してしまいますが、先生は、

ペダルは使いますが、ちゃんとレガートで弾きたいので、運指を工夫しないといけませんねぇ

と悩まれていました。

以前投稿した生ピアノと電子ピアノの違いの記事でも少し触れましたが、生楽器ゆえに、こういった小さな演奏の違いが音に表れてしまうようです。

そういえば、私もレッスンで、ペダルに頼らないよう注意を受けることがよくあります・・・苦笑。やはり、プロの演奏家にはその違いが音としてすぐにわかってしまうのですね。

また、低音のオクターブ奏法で、一部両手で弾くことを想定していたのですが、そのように記譜をしていないこともあり、

この左手のオクターブは難しいね

と指摘されるところがありました。

「いや、ここは両手で」と説明するとともに、「先生の解釈で弾きやすい運指にしていただいて大丈夫ですよ」と伝えたところ、

この部分、右手の音が二分音符で書かれているでしょ。だから離してはいけないと思って(解釈して)左手だけで取ろうとしたんだけどね。

との返答が。。。勉強になります。
(^^;

生楽器を打ち込みで表現することが難しいのはこれまでの経験から理解しており、そのためにいろいろ勉強してきたわけですが、その逆、「このように演奏してほしい」といったことを実演家に伝えることが、これほど難しいことであったと、今回身を以て知りました。

もちろん、依頼者にも実演家にも十分な時間があり、何回も打ち合わせやリハを重ねて本番に臨める場合は良いのですが、ある程度楽譜から解釈いただく必要がある場合には、それ相応の楽譜を用意しなければいけないと実感しました。

お友達の実演家に演奏を依頼するのであればそれほど問題ないと思いますが、第三者、しかも時間拘束等の契約で演奏を依頼する場合には、事前の準備をしっかりしておかないと全てがパーになる危険性があります。

演奏に関する技術的なことまでは把握する必要はないのかもしれませんが、音楽に関する基礎的な知識力に乖離があると、私のように苦労することになる可能性がありますので・・・。

実演家のスキルにも左右されますが(スタジオミュージシャンとしての実績・経験が豊富で、いくらでもアドリブがきくなど。)、私と同じようにアマチュアで音楽活動されている方で、プロの実演家の方に自作曲の演奏をお願いする場合には、参考にしていただければと思います。

さて、先生からの指摘を受けて、何度か楽譜を修正し、「これで練習ができる」と言っていただける楽譜が出来上がりました。これで一安心と思ったのですが、この後ひと波乱が・・・。

後日公開予定のPART3へ続く。→こちら

【追記:2015年12月13日】
無事録音を終え、音源を公開しました。

【Written by JUN】


タグ:日記
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