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Pro Tools 12へアップグレード|複雑なライセンス形態と価格に困惑 [JUNの独り言]

Pro Tools 12のリリースがアナウンスされたのは、今年(2015年)1月22日~1月25日に行なわれた『NAMM2015』だったと記憶しています。

サブスクリプション方式や年間サポートプランの導入など、かなり複雑になったなぁと思っていましたが、私はPro Tools 11の永続ライセンスをもっているので、新規に購入する場合のみに該当すると勝手に解釈し、どこか他人事のようにそれほど気にしていませんでした。

アップグレードができなくなる?

ところが夏頃になっていろいろな記事を見たときに、とある説明が目に留まります。
それは、

2015年12月31日までにアップグレード&サポートプランを購入しない場合、その後のアップグレードが受けられなくなります。

というものでした。

しかもこのサポートプランは

常に継続している必要がある

とのことで、一旦切れるとアップグレードの権利を失います。なんだかWavesのWUP(Waves Update Plan)に似ていますね。

しかもこの時点ではWUPと異なり、“再加入”というプランは用意されておらず、アップグレードの権利を失った後に最新版を使用したい場合は、サブスクリプション方式に移行するか、永続ライセンスを再度購入する必要があるとの案内でした。

また、なぜか永続ライセンスが値上がりしていて、105,000円(税抜)。Wavesと同じく、年一回のサポート料金の支払いを覚悟しました。

アップグレードプランの種類

そんな中、10月に入ってからでしょうか。さらに詳細なアップグレードプランのアナウンスがありました。

Pro Tools 11のライセンスを保有しているユーザーに対して、
年間アップグレード & 年間サポート(Annual Upgrade and Support Plan for Pro Tools)
だけでなく、これをアップグレードとサポートに分割した、
年間アップグレード(Annual Upgrade Plan for Pro Tools)

年間サポート & プラグイン(Plug-ins and Support Plan for Pro Tools)
が選択できるようになりました。

価格も23,300円(税抜)が各々11,600円(税抜)となり、プラグインはWavesのものを使用するので年間アップグレードを年末までに購入すれば良いと思いました。(11,600円の出費で済むと考えました。)

思わぬ落とし穴:旧ライセンスのサレンダー

そして今日、いよいよアップグレードの購入を行なおうと思い、念のため「protools 12 アップグレード」で検索をかけたところ、ちょっとビックリするような検索結果が表示されます。

それはAvid社の公式サポートページ『Pro Tools ライセンス FAQ (よくある質問集)』だったのですが、この中に

Q. Pro Tools 12へアップグレードした場合、古いバージョンのPro Toolsライセンスをサレンダーする(返却する)必要がありますか? Pro Tools 10ライセンスもなくなってしまいますか?
A. 初回版のアップグレード&サポートプランには(新規フルライセンスご購入も同様に)Pro Tools v12/11と(32bit互換のため)v10ライセンスも1つのバンドルライセンスとして提供されていました。しかし、いくつかのアップグレード製品ではPro Tools 12のみが提供されます(例えば、Pro Tools Annual Upgrade Planの価格右側のInfoボタンを押して内容をご確認下さい)。アップグレードの際には古いライセンスをサレンダーする必要がありますので、ご購入前に特定のアップグレード製品に関する情報/詳細をご確認お願いします。

という設問と回答を見つけました。

「???」。私が購入しようとしていた年間アップグレードでは、現在保有している10と11のライセンスが失効してしまうことを初めて知りました。

Pro Tools 10と11を継続利用するために・・・

別の記事で書いている通り、今後Yosemiteへのアップデートを検討しており、また、現在使用しているMac OS X 10.8.5はPro Tools 12のシステム要件に含まれますが、使用しているオーディオインターフェース『Mbox 2』はサポート外のため、10と11の永続ライセンスが今失われるのは困ります。

また、v10は32bit互換ならびにRTASとAAXの橋渡しバージョンになっているため、ライセンスを残しておきたいです。何とか10と11のライセンスは残したい。そう思ってAvid社のサイトを見ていると、
年間アップグレード & 年間サポート
では、10と11のライセンスを失わず、さらに1年間のアップグレード権が得られるようでした。
20151227_01.jpg

この記事を書いている時点では、永続ライセンスは70,200円(税抜)、また、再加入プランは35,000円(税抜)となっており、ライセンス形態変更がアナウンスされた年始よりは価格の変更等も含め選択肢が増えていますが、今年は「年間アップグレード & 年間サポート」と購入することにしました。
(※)参考サイト - Avid Japan Audio Blog
http://blog.avid-jp.com/avid_japan_music_blog/2015/12/pro-toolsv91011-43a8.html

Avid Storeで購入

楽器店やネットショップでも販売されているようですが、意図したものと異なる製品を購入することを避けるため、Avid社直販(Avid Store)を利用することにしました。

自分の個人情報を入れるところから英語になってしまい、ちょっと戸惑いましたが何とか購入を完了。 下記サポートページの日本語PDFを参考にアクティベーションを済ませると、iLokアカウントにライセンスがデポジットされました。

・Pro Tools 12 アクティベーション トラブルシュート
http://avid.force.com/pkb/articles/ja/troubleshooting/Pro-Tools-12-troubleshooting
・Pro Tools Upgrade & Support Plan(アップグレード/クロスグレード版)のアクティベーション方法
http://akmedia.digidesign.com/support/docs/Pro_Tools_Upgrade_and_Support_Plan_Activation_UGXG_jp_84589.pdf

上記の通り、10、11のライセンスも含まれ一安心。iLokにライセンスをダウンロードすると、両バージョンとも問題なく起動しました。12に関しては上述の通りオーディオインターフェースが対応していないため、まだダウンロードしていません。
20151227_02.jpg

最後に・・・

一点失敗だったのが、今日アクティベーションをしてしまったばかりに、年間サポートが来年の12月27日までとなってしまったことです。

アクティベーション最終期限は2016年2月15日

とのことでしたので、Yosemiteにアップデートし、12を使用できる状態になった時点でアクティベートすればよかったと後悔しています。
(ToT)

ちなみに、Avid Storeでは税込23,300円で購入できました。
20151227_03.jpg

私は、ライセンスに関しては上手く移行できたものの、上記の通りアクティベートの時期をミスしました。今回のPro Toolsのアップグレード。すべてを自分の思い通りに行なえた方がどれくらいいらっしゃるのか気になります。

【Written by JUN】


タグ:Pro Tools
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