DAWを使用したピアノ連弾の練習方法|Digital Performerで楽譜と開始小節合わせ [大人のピアノ(初心者)]
今年(2016年)の2月に元上司の結婚式二次会で初めてピアノでの歌伴奏を務めたことについて記事を投稿しました。
この記事で、「人と一緒に演奏することが楽しかった」と書きましたが、またも人と一緒に演奏する機会がやってきました。今度はピアノの連弾です。
なぜ連弾することになったかの経緯は別の記事で書きたいと思いますが、連弾ならではの練習方法についてここではご紹介してみたいと思います。
一番良いのは、当たり前ですが連弾をするパートナーと一緒に練習することですよね。これができれば他に何も言うことはないと思います。
ただ、お互いの都合でなかなか合わせることができないといった場合や、そもそも私のような初心者の場合、合わせる前に自分のパートをきちんと弾けるようになっておかなければいけません。
まず私は、通常のピアノ曲(一人で弾く曲)と同じように、楽譜を見ながら自分のパートを最後まで通して弾けるよう練習をしました。
次に、歌伴奏の時に先生からアドバイスいただいたことを実践しました。それはメトロノームを使って練習すること。理由は歌伴奏と同じく、
・相手と合わせる緊張感を疑似的に作るため。
の二点です。
今回も後者の方が重要となります。やり直しがきかない状態を常に作り、間違えた時のリカバリーであったり、自分のペースではなく相手(ここではメトロノーム)に合わせて弾くことに慣れておく必要がありました。
通常であればここまでなのですが、私にはパソコン(DAW)で音楽を制作する環境があります。今回はピアノの連弾ということも手伝って、この環境を生かすことにしました。具体的には、相手が弾くパートをMIDIで打ち込みました。
ちなみに、演奏する楽曲はヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲の『主よ、人の望みの喜びよ』のマイラ・ヘス編曲バージョンで、私は第1奏者(プリモ(Primo))を担当します。よって、第2奏者(セコンド(Secondo))のパートを打ち込みました。
で、この演奏を録音してそれに合わせて練習、、、って、これではもったいないですよね。もう少し実践環境に近づけてみます。
今回、ペダルは第2奏者に任せます。もちろん、楽譜にペダル操作の指定は書かれていますが、自分が弾いている音がどこまで伸びるのか、またどこで切れるのかを聴感的にも把握しておきたいところです。
例えば、ここは踏み替えが遅いので鍵盤から指を離すのを遅くしようとか、踏み替えた後にこの音が残ってはいけないので、この音は鍵盤から指を離すことを意識しようとか、そういった感じです。
このために、DAW側から鳴らす音源と、私が演奏して鳴らす音源が一緒でなければなりません。私の場合は、演奏する電子ピアノの音は出さずにMIDI入力装置として利用し、DAW側から鳴らす音源とおなじMIDIチャンネルにデータが送信されるよう設定しました。
私はDAWにDigital Performer(以下、DP)を使用していますので、以下の画像のような感じに設定しました。
これでDPに打ち込まれているMIDIデータも、私の演奏(MIDI入力)も外部音源(INTEGRA-7)の1チャンネルに送られる形となります。DPをプレイバック中に私が演奏すれば、ペダル操作も打ち込まれている通りに反映されます。
このようにすることで、だいぶ実戦に近い形で練習をすることができるようになりました。しかしこのままでは一つ問題が・・・。DPのデフォルト設定では、シーケンスの開始小節が「1」なのです。
当たり前と言えば当たり前なんですけど、私のようにハードウェア音源を音色エディタなしで使用する場合、どうしてもMIDI設定(プログラムチェンジやコントロールチェンジ)のための小節が必要になります。
例えば、1小節目をこれらのセットアップ小節として、2小節目から演奏データを入力すると、、、楽譜の小節番号と1小節ずつずれることになります。
たかが1小節、されど1小節。曲の途中から練習したい場合、楽譜に書かれている小節を打ち込むと、DPのプレイバックはその1小節前から始まります。これが結構イライラしまして・・・。
1小節のカウントインでちょうどいいのでは?とか、頭でプラス1すればいいのでは?とか、突っ込まれてしまいそうですが、私としては楽譜とDPの小節をあわせたいと思いました。やり方としては、チャンクの設定から行なうことができます。
ちなみに私が使用しているDPのバージョンは「8」です。開始小節も合わせることができ、これで疑似的な連弾練習ができるようになりました。
実際には手がぶつかったり、間違えた時に相手に引っ張られないかといった実践ならではの不確定要素がありますが、とりあえず、できるところまでこれで練習して、合わせ(合同練習)に挑みたいと思います。
最後に、一人で練習した動画を掲載します。つたない演奏ですが、よろしければお聴きください♪(※演奏は45秒過ぎから。)
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