【パソコンの寿命?】iMacが故障|Appleチャットサポートで診断および修理費用を確認 [JUNの独り言]
少し前に投稿した記事で、今年(2016年)の7月にツイてない出来事が連続して起こったと書きました。一つは電子ピアノの故障。もう一つはMacの故障。
(ToT)
この記事ではMacの故障について書こうと思います。
私が使用していたMacは「iMac (21.5-inch, Mid 2011)」という機種です(メモリを4GBから12GBに増設)。購入したのは今からちょうど5年前くらいでしょうか(2011年の9月くらい)。この時も一つ前に使用していたiMacの故障が要因でした。
搭載されていたOSは「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」。そのまま3年くらい使用し、2015年の年始に「OS X Mountain Lion(10.8)」へアップグレードしました。
この時は上書きでアップグレードしまして、それから1年くらい使用していたのですが、起動が遅かったり、アプリの動作が重かったり、ちょっと気になることが増えてきました。
そんな折、この記事で書いたことがきっかけで、今年の年始、「OS X Yosemite(10.10)」にアップグレードすることになりました。
上記のような症状があったため、Yosemiteはクリーンインストールを行なったのですが、今考えると、この時すでにハードがやられていた可能性があったのかもしれません。
Yosemiteのクリーンインストール後、しばらく快適に使用していたのですが、今年の6月頃からアプリが遅くなることに加えて、Macの動作自体が急激に遅くなる現象が起こり始めました。
そのような状態になったとき、「アクティビティモニタ」を立ち上げてCPUの使用率の高いプロセスと確認したところ「mds」というものがありました。ググってみたところ、これは「Spotlight」のプロセスのようなのでして、まあソフトウェアの問題なら仕方ないかくらいにしか思っていませんでした。
ところが、動作が重いどころか、マウスを動かすだけでも数秒から数十秒間レスポンスが返ってこない状態に陥りました。再起動を選択しても、そこから実際に再起動がかかるのがひどい時には2~3分後という始末。
これは本当にソフトウェアだけの問題なのか? 不安になりました。
ただ、起動しないといった事態に陥ることはなく、この時はまだ「ディスクユーティリティ」の「ディスクの検証」を行なっても異常はありませんでした。
そんなことで、もう少し様子を見ようと、どういうときに応答がなくなる事象が起こるのかを注意してみることにしました。その中で、Safariを起動中にその事象が多く出ることに気付きます。
ググったところ、Appleのサポートページに「Safari が遅い、応答しない、予期せず終了するなどの問題がある場合」という以下の記事を発見。SafariのNorton拡張機能を外してみたところ、事象の頻度は激減しました。
https://support.apple.com/ja-jp/HT203353
しばらく様子を見ようと思った矢先、その時はいきなりやってきました。iMacが起動しない。「⌘(コマンドキー)+R」でリカバリーパーティションから起動しようとしたものの、これもダメ。内蔵HDDがやられてしまったことを覚悟しました。
クリーンインストールのために作成した起動用のUSBメモリを挿し、「⌥(オプションキー)」を押しながら電源を入れます。USBメモリからの起動はOKで、一応内蔵HDDは認識されています。念の為、「ディスクの修復」を行なってみると、終了コード0で完了します。
おや? 問題ないはずないんだけどなぁ。そう思いながら、再起動をかけて内蔵HDDからの起動をもう一度試みます。あれ? 起動してしまいました。
すかさずディスクユーティリティで「ディスクの検証」を行なってみると、こちらでは終了コード8。やっぱりダメそうです。
次の休日、ほとんど使用していないWindows7のノートPCでAppleのチャットサポートに問い合わせてみました。自分で予め確認しておいたこともありますが、案内されたことをもう一度行ってみます。
まずはPRAMクリア。
次に以下URLに記載されているディスクに関する一連のチェック。
https://support.apple.com/ja-jp/HT203176
・ディスクユーティリティを試みる。
・リカバリーパーティションまたは起動用USBメモリからディスクユーティリティを試みる。
・シングルユーザモードでコンピュータを起動してコマンドラインユーティリティ「fsck」を使う。
この時にはすでに起動用USBメモリからのディスクユーティリティでも終了コード8となっており、ほぼ故障は確定していました。
最後の悪あがき①。上記アップルのサポートページに記載されている「fsck」を試してみます。
iMacの電源を入れて起動音が鳴ったらすぐに「⌘(コマンドキー)+S」を押してシングルユーザーモードで起動します。
真っ暗な画面にコマンドラインだけが並んでいて、慣れない私はビックリしてしまうのですが、ここでサポートページに記載されている
/sbin/fsck -fy
挫けず何度か試していると、サポートページに記載されている
** The volume (<ボリューム名>) appears to be OK
が表示されたので、「exit」を入力して起動してみます(「reboot」で再起動をかけてもいいかと思います)。
起動はしたものの、ディスクユーティリティのディスクの検証は終了コード8のままでした。
最後の悪あがき②。上記アップルのサポートページに記載されている「diskutil」を試してみます。
ターミナルを起動し、サポートページに記載されているコマンド
diskutil verify /
を入力しますが、このような結果が表示され実行できませんでした。
最後の悪あがき③。上記アップルのサポートページに記載されている「fsck_hfs」を試してみます。
df -hl
で対象のボリュームのファイルシステム IDを確認し、
sudo fsck_hfs -l (<ファイルシステム ID>)
さすがにここで諦めて、修理費用を聞こうと、もう一度チャットサポートに連絡しました(受付番号から引き継ぎが可能)。すると、もう一つ試してもらいたいことがあるとのことで、それは「Apple Hardware Test (AHT) 」でした。
私のiMacはOS X v10.7以前が搭載されたコンピュータなので、インストールディスク(DVD)からチェックを行います。
DVDを入れた状態で、起動音が鳴ったらすぐに「D」キーを押し続けます。すると以下のような画面が表示され、「Apple Hardware Test」が起動します。
ハードウェアの調査が自動で始まり、2~3分すると完了し、「テスト」ボタンを押下できるようになります。
私の場合、残念ながらテストを実行中に(結果が出る前に)フリーズしてしまいました。(何回やってもこの辺りでフリーズします。夜中、付けっぱなしにしておいても変わらず・・・。)
【参考URL】
https://support.apple.com/ja-jp/HT201257
https://support.apple.com/kb/PH21879?locale=ja_JP
再度チャットサポートに連絡し、修理費用を確認すると、不慮の事故による破損、水濡れ等の特別な事情が無ければ、iMacの故障に関しては一律5万円強とのこと。依頼すれば、ヤマト運輸さんが集荷に来てくれるそうです。
その場合、Apple社の工場で修理を行っていただき、3-5営業日で返却いただけるとのこと。近くに修理の正規代理店があれば持ち込みも可能とのことですが、店舗によって料金に変動があるそうです。
また、修理の対応期間について、Apple社は製品の製造中止から5年間は修理用のパーツを確保しており、その後、修理用のパーツの生産を終了、在庫が切れた時点で、修理の対応期間満了となることもあわせて教えていただきました。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201624
ちょうどこの時、一つ前の2010年モデルが修理の受付終了となっており、もし(私のiMacを)修理するとすれば、あと1年くらいしか猶予がないということになりそうです。
バックアップはTime Machineで取ってあり、また、まだ起動できることからソフトのディアクティベーションも行えました。
ですので、修理か買い替えか、あとは費用面だけなのですが、7月の時点での最新OSは「OS X El Capitan(10.11)」。私が使用していたのは「Yosemite」ですので、いくつかのソフトをバージョンアップする必要があり、単純にMac本体の値段だけで比較することは出来ません。
ただ、この時点で私が使用するソフトに関してはすべてEl Capitanに対応していました。費用はかかるものの、使えないといったことにはなりません。
Macは出荷時のOSより前のOSをインストールすることができません(マイナーアップデートも該当します)。つまり、「macOS Sierra(10.12)」リリース後にMacを購入した場合、ソフトが対応するまでしばらく待たなければいけません。
そのことを考えると、今が買い替え時なのかもしれないと心を固め、新しいiMacを購入することにしました。
Apple社が公開している環境に関するページ(※)に以下の記述があります。(2016年10月9日現在)
(※)http://www.apple.com/jp/environment/answers/
ユーザーによる使用をモデル化するためには、模擬的な使用シナリオのもとで稼働する製品の消費電力を測定します。日々の使用パターンは各製品に固有のもので、実際のユーザーとモデル化したユーザーのデータを組み合わせています。この評価では、1人目の所有者を基準にした使用年数を、OS XまたはtvOSを搭載したデバイスは4年、iOSまたはwatchOSを搭載したデバイスは3年にする控えめなモデルを採用しています。
これに対し、Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)は、記載されている年数は「製品の耐用年数」または「想定使用年数」を指すのではないかという記事を公開しました。
http://forbesjapan.com/articles/detail/11872
この考えだと5年現役だった私のiMacはよく頑張ったとも言えますが、上記(※)の記事には以下の記述が続きます。
Apple製品の多くは耐用年数がこれよりも大幅に長く、定期的なソフトウェアアップデートによって常に最新の状態に保たれ、1人目の所有者から別のユーザーに譲渡または転売されます。製品のエネルギー使用量に関する詳しい情報については、Appleの製品環境報告書をご覧ください。
この内容からは、
とも読み取れそうな気もします。
結局のところ、使用用途や環境に左右される部分も大きいのだと思いますが、今回の私に関しては、痛い出費であったものの、買い替え時だったと自分を納得させることにします(苦笑
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